注文住宅などの山根木材グループ(南区出島、山根誠一郎社長)は11月19日、自社初の規格型注文住宅ブランド「マイクラフト」の販売を始めた。資材価格の高騰などで住宅相場が上がる中、規格型とすることで予算内に収まる商品として提案。20代後半〜30代の共働き世帯を主なターゲットに初年度30棟の販売を目指す。同ブランド専用のプランニングシステムを構築しており、顧客自らライフスタイルやこだわりの条件に基づいて住まいを選べる。一級建築士が設計した四つのライフスタイルのパターンを基に外観や内装の好みなど7ステップで診断し、購入者に将来の暮らしをイメージしながら進めてもらう。間取りは現在40種で、将来は130種に拡充予定。デザインやオプションを組み合わせることで、手頃な価格で提供。着工までの期間は約2カ月短縮される。長期優良住宅の基準を全プランで満たし、断熱性能や耐震性能などの品質も確保する。これまでに山根木材の家づくりに共感しながらも予算の制約で契約に至らなかった顧客に対して提案していく。建物価格は1980万円〜(税込)。同社の住宅供給実績は1910年の創業以来、累計1万棟。現在、新築住宅から、住宅の構造設計、木材加工、リフォーム、メンテナンスとグループ8社で幅広く展開する。本社に併設したインテリアショップ「デジマストック」も運営し、家づくりから家具の提案までつなげている。8月に注文住宅ブランド「マスターピース」を刷新し、10月には同ブランドの四つの要素を集約したモデルハウス「つむぎ」を中区吉島の住宅展示場にオープンした。
担当記者:島津