自動車販売、整備などのカーバンクニムラ(安佐南区長楽寺、望渓〈もだに〉清和社長)は12月4日、県内で初めてフランスのスポーツ車メーカー「アルピーヌ」の正規取り扱いを始めた。同社が運営するルノー広島(同区西原5―16―4)店内に「アルピーヌ広島」を新設。展示、試乗用の各1台ほか、専任の営業スタッフ1人を配置して拡販を図る。

アルピーヌは1955年に設立し、73年に同国のルノー傘下に入った。レース分野での活躍などで人気を博したが95年に生産を休止。その後、ルノー会長に就いたカルロス・ゴーン氏の意向などを受け2017年に復活した歴史を持つ。日本では18年設立の輸入販売事業者アルピーヌ・ジャポン(横浜市)の下で販売網を拡大し、現在は全国に20店以上、中国地方では岡山市と山口市に店舗がある。現在、国内で取り扱う車種は2人乗りの「A110」シリーズで、同名のベースグレードや装備が充実した「S」「RTURINI」=写真=など4モデルをそろえる。車両本体価格はベースグレードの1040万円〜。ニムラ社もアルピーヌ復活に合わせ取り扱いを希望していたが、当時西区三篠町にあったショールームは広さの面でアルピーヌが求める条件を満たしていなかった。20年9月に現在地へ移転し基準をクリア。既に山陽エリアの隣県に店があったことから、広島での出店決定には時間がかかったという。記念のイベントは予定しておらず、既存顧客への案内とウェブ広告などで周知を図る。望渓社長は「趣味性の高い車のため、主に愛好家や富裕層に訴求していきたい」と話す。ルノー広島全体のスタッフは営業・アシスタント・整備の計9人体制。同社は1981年創業。本社所在地ではダイハツとスズキをはじめとする新車・中古車の販売や車検・点検、板金塗装、レンタカー事業などを手掛ける。

担当記者:近藤

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