電動工具など販売の藤原商会(西区商工センター4―7―21、藤原篤史社長)は11月11日、本社を全面改装し1階にサウナの体験型ショールーム「ハルビア広島西」を開いた。インドア用のルームサウナや樽(たる)の形状をしたアウトドア用「バレルサウナ」などを展示。主に工務店やハウスメーカー、商業施設などに向け、同業者と差別化を図る〝プラスワン〟商材として提案する。サウナ・スパ市場でシェアトップのハルビア(フィンランド)製品を扱うハルビアジャパンと代理店契約を結んだ。売り場面積100平方㍍に体験スペースほか、サウナヒーターなどを用意。温度が高く、湿度が低い一般的な日本の「ドライサウナ」と違い、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」を楽しむ、やや低温で多湿のフィンランド式を取り扱う。価格は幅950×奥行き965×高さ2060㍉の1人用インドアタイプで160万円、3〜4人用のアウトドアタイプで221万円ほか。初年度売り上げ目標は5000万円。12月17日には同社製品を導入したサウナ施設「ヒキ スターゲイジング サウナ」(中区猫屋町)設計者でサポーズデザインオフィスの谷尻誠社長を招いたイベントを計画する。ショールームの開設を機に、これまで1階にあった本社オフィスは2階に移した。現在は隣接する倉庫をリニューアル中で、職人向け電動工具などの体験型ショールームとする計画。25年3月初旬のオープンを目指す。藤原社長は「私もサウナが大好きで、視察を兼ねて本場フィンランドにも出掛けたほど。そこでは家族や友達とリラックスしながらサウナに入る文化が『世界一幸福な国』とも言われる要因の一つだと実感。一般家庭でも気軽に入れるサウナを広め、広島のウェルビーイングを後押しする一助としたい」と話した。

担当記者:高見

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