シェアオフィス運営などのソアラサービス(中区広瀬北町、牛来千鶴社長)は平和をテーマにした自社ブランド「アースヒロシマ」で、発展途上国の女性との商品開発を始める。初の試み。牛来社長が代表を務める任意団体「ワンアースプロジェクトヒロシマ」を通じ、来春に中米のコスタリカ共和国で現地視察などを計画。2026年春の商品化を目指す。

同団体がJICA(国際協力機構)基金の事業に採択された。同国でヤシの実繊維や木の皮といった自然素材の雑貨を作る女性グループなど10団体を対象に、デザインや商品企画の研修、個別相談会を行う。継続的な支援に向け、現地支援機関の担当者の育成も担い、女性の収入向上につなげる。これまで企業の商品開発を伴奏支援してきたノウハウを生かし、生産者の思いや商品が生まれた背景などのストーリー性までプロデュースする。販路は未定。16年からJICA研修員や政府間組織の中米統合機構に創業支援研修などを提供しており、経験を生かす。同ブランドは16年から展開。地場企業とデザイナーを引き合わせ、折り鶴をイメージしたアクセサリー、折り鶴再生紙の文房具、雑貨など70種をそろえる。取扱店舗は国内外46カ所。同国は軍を持たない平和国家として知られ、ブランドコンセプトとの親和性が高いとみる。牛来社長は「ブランド発足時からフェアトレードなどで途上国支援につなげたかった。各国の生産者と商品を開発し、世界に届けたい」と話す。

担当記者:大島

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