紳士服販売大手の青山商事(福山市)は11月12日、全国主要店舗で回収した衣類の再生ウール生地を使う「循環型スーツ」を発売した。昨年10月に洋服の青山や若年層向けのスーツスクエアに「リサイクリングボックス」を設置。一定量を確保できたため、商品化を決めた。国内有数の毛織物産地、尾州(愛知〜岐阜県一帯)の協力工場でウール素材に再生。紡績時の強度を高めるポリエステルやレーヨンなどもリサイクル素材を使った。価格は4万3890円で、婦人向けもある(ジャケット2万9590円ほか)。同社はSDGs意識の高まりを受け、環境に配慮したサステナブル商品の開発を強めている。先行して3月には尾州産の高品質なリサイクルウールを使う「ウエアシフトスーツ」シリーズを発売。自社回収の再生素材を使うモデルは初めてで、「エシカル消費」需要を取り込みたいとする。

担当記者:道本

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