中小企業向け商品企画支援などのエスプロデュース(佐伯区石内北、下宮勇生社長)は、地域課題の解決を目的としたプロジェクトを通じて学生と社会人の交流を促すインターンシップ「ネルコラボ」の開催エリアを愛媛県へ拡大する。10月から広島・愛媛合同で実施しており、2025年3月まで半年間のプログラムに取り組む。学生が企業を訪ねる一般的なインターンシップではなく、中山間地などに学生や社会人が集まり、学生が主体となって課題の解決に取り組む企画で、20年に県内でスタート。広島と松山市は双方の出身者が多く、地元就職したい学生とUターン学生を採用したい企業、両者のニーズに応えようとエリアを広げた。広島からは修道・安田女子大学などの1〜3年生16人、松山からは愛媛大学の2年生14人が参加。企業は計18社が参画する。全4グループに分かれて広島での合同合宿、月1回程度のオンラインミーティング、意見交換などを経て、愛媛で最終発表会を予定。企業の参画料は10〜120万円広告協賛のほか、社会人メンターとして学生との交流、課題解決テーマの設定などができる。今回は物流課題、空き家対策、地産地消の推進をテーマに、企業が持つヒト・モノ・情報を使って、地域でのフィールドワークや検証を行い、活性化策などを考える。下宮社長は「低学年次から、半年間の長期プログラムで企業と学生の深い関係性を育み、ミスマッチのない人材獲得につながると期待している。成長意欲の高い学生が多く、企業には学生個人の成長を応援するような〝推し活〟を意識してほしい」と話す。

担当記者:沖野

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