セレクトショップなど運営のアクセ(尾道市久保、高垣孝久社長)は10月、主に40代以上の女性向け新ブランド「AubeL(オーベル)」を発売。自社高級商品のラインアップを拡充する。これまで富裕層向けに他社高級ブランドの販売が中心だった麻布台ヒルズ内のル グランドクローゼット ドゥ パリゴに専用の販売エリアを設置。ワンブランドで全身着こなせるラインアップをそろえ、販売の上乗せを期待する。

コンセプトは「年齢にとらわれない」、「トレンドに左右されない」、「普遍的かつ上質なもの」を掲げる。シルクや極細番手ウールといった素材を採用し、縫製は世界的ブランドも手掛ける業者などに依頼。高級感のある生地を日頃使いやすいシンプルなデザインに落とし込んだ。経営推進本部田中淳也マネージャーは「他のデザイナーズブランドに見劣りしない高品質な商品を日常着にする高揚感を体感してほしい」と話した。ブラウス、ワンピース、パンツ、スカートなどのインナーは4〜5万円、アウターは7〜40万円。麻布台ヒルズのほか、パリゴ全店、オンラインストアで取り扱う。1925年に創業。主力のセレクトショップ事業は尾道本店、福山、広島、岡山、松山、麻布台、銀座3店の計9店体制。2024年7月期売上高は過去最高の27億2500万円を計上。首都圏を中心に富裕層に一層特化した戦略を展開する。
担当記者:額田