生コンクリート製販で中国地方トップクラスの合田産業(南区宇品神田、合田尚義社長)は、福山エリアでの生産能力を増強する。11月に福山で2拠点目となる生コン製造プラント「神辺工場」を竣工。福山駅周辺の再開発など大型工事が計画される同地域で、数時間で固まるため同一エリア内の生産が欠かせない生コンの安定供給体制を強める。福山市街地では福山駅前広場の再整備事業やマンションの建設ラッシュに加え、昨年造成された福山北産業団地第2期用地(全17区画、北匠町)への進出企業の設備投資など大型工事が控えている。神辺工場はJR福山駅から車で20分ほどの神辺町大字川南840(敷地面積約6700平方㍍)に、骨材ヤードやプラント、セメントサイロ(格納庫)、2階建て事務所棟を設けた。来春のJIS取得を目指し、2015年稼働の福山工場(同市箕沖町64)と同程度の年4〜5万立方㍍の出荷量を想定。同社は広島〜山口エリアでM&Aや共同出資会社の設立を積極化しており、新工場の稼働でグループ9工場体制とした。24年4月期の売上高は前年比6・5%増の175億8500万円を計上し、新工場の出荷が本格化する数年以内に大台の200億円達成を視野に入れる。県内の同業に先駆けて残コン・回収水などの再利用や回収骨材の活用拡大に取り組み、産業廃棄物の大幅削減を目指している。

担当記者:道本

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