ジェイ・エム・エス (中区、桂龍司社長) は主力製品の閉鎖式薬剤移注システム「ネオシールド」に応用している「閉鎖機能付き 接続コネクタ」(特許第5907379号)が、(公社)発明協会の今年度の中国地方発明表彰で「広島県発明協会会長賞」を受けた。抗がん薬など危険性の高い医薬品を扱う医療現場で、患者や医療従事者の安全確保と効率的な作業を両立する技術として評価された。医療現場で薬剤を投与する際、輸液チューブや接続器具の操作時の清潔性と使用中の密閉性が大きな課題となっている。特に、抗がん薬など危険性の高い薬剤は接続部からの液漏れや飛散に伴う汚染リスクの低減が求められる。ネオシールドに採用されている同接続コネクタは、医療現場での作業を簡便にするとともに、接続時も切り離し時も常時閉鎖して薬剤が漏れないようにする機能を備える。接続部にゴム部材を用いた独自の構造で、接続を解除すると自動で閉じる仕組み。常時閉鎖する機構のネオシールドは、数多くの医療施設に導入されており、今後は海外での需要の高まりを期待。引き続き、グローバルな視点で医療現場の安全性と効率性の向上へ技術革新を進める構え。

担当記者:藤井

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