住宅リフォーム地場大手のマエダハウジング(中区八丁堀、前田政登己社長)は11月9日、水回り専門店で廿日市市に初出店した。リノベーションや大型リフォームに強い五日市店と連携し、住まいの悩みに幅広く応じる。これまで広島市内と府中町、東広島市に計6店を構えており、5月には注文住宅会社を買収する形で福山市に進出。将来は県内全域をカバーする体制を整えたい考え。新店舗「リフレ廿日市店」は同市宮内1078-1の1階を賃借した。リフレ第1号の宇品店と同様に、水回り専門としては広島最大級の店舗面積330平方㍍。国内主要メーカーのキッチン8台、風呂7台、洗面化粧台10台、トイレ8台を展示する。スタッフ5人。設備の取り換えから気軽に依頼してもらえる運営を心掛ける。大型リフォームの相談も受け、五日市店のスタッフが対応。大竹エリアもカバー。駐車場10台分。前田社長は「当社は水回りの改修で創業。近年はリノベや大型リフォームのブランディングが成功した一方、もう水回りはやっていないと誤解されることも。迅速に対応できる範囲に受注エリアを絞っていたこともあり、出店要望が強かった」と話す。福山では全株式を取得した中島建設(福山市木之庄町)を通じ、営業を強化。同所近くに1300平方㍍の土地を持ち、新築モデルハウスやリフォームとインテリアのショールームなどを設ける構想がある。中島建設はセーフティーエンジニアリング構法による大空間の注文住宅などが強みで、2023年3月期売上高は2億3400万円。マエダハウジングの23年12月期のグループ売上高は前期比13%増の42億6800万円を計上。30年の100億円を目指し、既存会社の受注拡大をはじめ後継者不在の同業者や賃貸業者、不動産管理会社などのM&Aを検討する。
担当記者:吉田