全国で美容サロンを運営するクレアトゥール(中区立町、乙津健太朗社長)は、1年半前に展開を始めた24時間営業の無人スイーツ販売店「いつでもスイーツ」を100店の大台に乗せた。当初はサロンの空きスペース活用を兼ねた新規事業の位置付けだったが、手軽に購入できる点や商品・店内の雰囲気が若い女性などに支持され、FC加盟を中心に拡大につながった。今後も主にFCでの積極出店を計画する。2008年設立の同社は、まつげ・ネイルサロン「クレアラルーチェ」を北海道〜九州で100店以上運営する。その一方でサロンと同じ顧客層で集客の相乗効果が見込める事業として23年4月、北九州市のJR小倉駅近くに第1号のスイーツ店をオープン。その後も西日本を中心に月8〜10店ペースで出店を重ねてきた。ケーキをはじめとした定番の甘味だけでなく、例えば韓国発のカラフルな大型マカロン「トゥンカロン」や、猫の姿を模したプリンなど、見た目にもこだわった商品を多くラインアップ。新商品コーナーでは10種程度の品物を毎月入れ替えることでリピーターの獲得につながった。また店内は〝異空間〟をテーマにネオンなどの装飾や写真撮影用のスペースも取り入れ、商品をSNSなどに投稿してもらいやすくなるような仕掛けを施している。11月2日に同時オープンした三原店と福知山店(京都)で100店舗を達成。うち約20店舗はサロンとの併設という。乙津社長は「現在は年1000件を超える勢いでFC加盟の問い合わせが入っている。今後はオペレーションの観点などから若干ペースを落としつつも、引き続き出店を続けていきたい」と話す。

担当記者:近藤

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