医療法人広島ハートセンター・広島心臓血管病院(安佐南区、木村祐之理事長・院長)は11月1日、西原7丁目から国道183号線沿いの西原5-5-10に新築移転=写真=し、業務を始めた。敷地2807平方㍍に4階建て延べ4932平方㍍。新たに心臓血管外科を設置し、弁膜症、大動脈疾患、虚血性心疾患、不整脈、末梢血管疾患などの手術にも対応。弁膜症の治療は低侵襲心臓手術(MICS)も行う。

ドン・キホーテ広島祇園店向かいで近くには安佐南郵便局などがある。1階に循環器内科・心臓血管外科の外来、CT検査室、機能訓練室、機能・生化学検査室、薬剤室、救急処置室、2階にHCU(高度治療室8床)、手術室、カテーテル室、CT室、スタッフステーション、3階に一般病棟30床、スタッフステーション、デイコーナー(談話室)、4階に厨房、公開講座等の催しなどで使うハートホールなどを配置。駐車場は60台分。医師は非常勤含め11人、看護師63人。医師1人が2023年10月から1年間、日本で最も多くのMICS手術を行う順天堂大学医学部付属順天堂医院心臓血管外科の田端実教授の下で修練を積み、約180例の手術に携わり、約30の手術を行った。広島県内に完全内視鏡下で行うMICSに対応している施設はこれまで無く、広島心臓血管病院では先端技術を初めて導入。「広島でも日本最高峰の治療」をモットーに診療を行う。広島市出身の木村院長は久留米大学医学部を卒業し、広島県立病院循環器内科、広島大学病院第一内科などで勤務後、米国のレノックスヒル病院循環器内科、コロンビア大学メディカルセンター、豊橋ハートセンター(愛知県)で勤務し、2016年に広島心臓血管クリニックを開業。24時間365日の救急医療体制を敷く。23年は心臓カテーテル治療299(うち急性心筋梗塞は101)、心臓カテーテルアプレーション治療535などの診療実績がある。医療法人広島ハートセンターは津田医院(安芸高田市美土里町)も運営。他に医師派遣などの連携施設として、広島みなとクリニック(南区宇品西)、西原在宅検診クリニック(安佐南区西原)がある。

担当記者:大谷

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