ジェイ・エム・エス (中区、桂龍司社長)は、必要な操作機能の全てを集約し、コンパクトなサイズに一新した体外循環装置用遠心ポンプ駆動装置「ミクスフローコンソール PC-1」の販売を10月から始めた。従来装置は大きく、操作パネルと本体部分(主要基板、バッテリーなど)が分かれていた。これを一体化することで医療機器が多数配置される手術室の限られたスペースで専有面積を減らし、レイアウトの自由度を向上。10インチのタッチパネルを採用したメインコントローラーに操作機能を集約して直感的な操作でも多様な場面に対応できるようにした。視認性も高め、医療従事者の負担を軽減。現場の声を開発に生かした。心臓血管外科手術では患者の心臓を一時的に停止させることがあり、その間、心臓や肺の代わりに血液を全身に送り出すために体外循環が行われる。PC-1は、これをサポートする人工心肺用遠心ポンプを駆動し、術中の血液循環を安全に管理する。
担当記者:藤井