広島県が事務局を務める、ひろしま環境ビジネス推進協議会(早田吉伸会長)は10月25日、サンフレッチェ広島や広島トヨペット、常石商事など県内5社の抱える環境・エネルギー分野の課題に対して事業アイデアを募り、その中から各1社の採択先を決めた。自社の経営資源に外部企業の技術力やノウハウを掛け合わせ、両社で事業化の実現を目指す。来年3月4日に開く成果発表会に向け、約4カ月間にわたり実証実験などに取り組む。県内5社と協業する採択企業、プロジェクト名は下記の通り。▽常石商事=ハイドロヴィーナス(岡山市)、潮流発電による新たな活用方法を創出しインフラを構築する。▽広島トヨペット=AC Biode(京都市)、触媒を用いて廃プラ、廃油等有機廃棄物を200℃でケミカルリサイクルするビジネス。▽カイハラ産業=IMP3GNO LLP(シンガポール)、常識はずれのデニムイノベーション。▽サンフレッチェ広島=JOYCLE(名古屋市)、ごみ処理をエコにより効果的に!ファン・市民も巻き込んだ循環型廃棄物処理モデルのビジネス。▽マエダハウジング=カクノウ(兵庫県)、おうちファームビジネスで繋ぐ家族のココロ。24、25日の2日間で、書類・面談選考を通過した10社(県内5社に対して各2社)のビジネスアイデアのブラッシュアップを行い、最終プレゼンテーションを経て1社ずつ採択先を選んだ。オープンイノベーション支援のeiicon(東京)が企画・運営を担う。同プログラムは昨年度に続き2回目で、昨年度は石﨑ホールディングス、クニヒロ、三共ポリエチレン、八城工業の4社が参加。例えば石﨑HDは廃ガラスを香水ボトルに再利用する事業に取り組んでいる。
担当記者:梶原