写真館運営のスタジオアイ(呉市朝日町)を中核とするエスエーホールディングス(同所、相川真太郎社長)は、グループ内外から内装工事の受注を強化する。専業会社を設立し、廃業予定の建設事業者から事業を譲り受けた。写真館や昨秋参入したゴルフスクールの出店を加速しており、設計・施工能力を引き上げる。
9月に(株)SAディール(中区小町7-27、資本金500万円、塚本知臣社長)を立ち上げ、傘下企業の越前屋の内装工事部門を移管した。同月、天童土木(呉市下山田町)の全株を取得し、従業員1人を継続雇用。建設業許可も継承し、500万円以上の案件を受注できるようになった。グループ店舗の設計、内装・電気・空調工事を担い、社外に向けた提案も強化する。年内をめどにクリニック向けの「開業支援パック」を開始。グループ企業と連携し、写真撮影、ホームページや看板の制作、各種工事をワンストップで提供する。新会社の初年度売上高は2億円を予想し、5年後に5億円を目指す。グループの連結売上高は直近の24億円から3年後に30億円、5年後に40億円まで伸ばす目標を掲げている。スタジオアイは、ゴルフスクールや写真館の出店に注力する。10月3日、3店目の「ステップゴルフプラス観音新町店」(FC加盟)を開業。年内に廿日市市にも予定する。2028年に県内20店体制を目指す。写真館事業は、コロナを経たライフスタイルや価値観の変化を念頭に新しいサービスの形を模索。今冬に貸し切りで一組一組に合わせたサービスを提供する「フォセット プレシア」を佐伯区に開く。向こう5年の出店計画は、佐伯区の新店を含めてフォセット5、イノセンス4店。既存店の改装も進める。SAディールが内装工事を手掛けることで、品質の向上、短納期化、グループ売り上げの拡大を目指す。
担当記者:大島