家具製造のマルニ木工(佐伯区湯来町白砂、山中洋社長)は10月18日〜あ11月4日、1960年代発売の欧風ハイブランド「トラディション」のリデザイン(改装)がテーマの展示会を東京の直営店で開いている。曲線やらせん状の切削加工といった技術力、デザイン力を訴求し、ラグジュアリーホテルや高価格帯の飲食店向けに特注品を売り込む。

写真②:多彩な生地を組み合わせた椅子のコーナー

同ブランドは欧州家具を意識した重厚感のあるデザインが特徴で、展示会はバーやサロン、高級ブティックをイメージしたブースに復刻・特注品をそろえた。曲線の背もたれが特長の「アントワーヌ」復刻モデル=写真①=は英国の高級生地メーカー、リバティ製を採用。生地を引き込んでくぼませる「ボタン締め加工」を施して一層の高級感を打ち出した。そのほか、バレリーナの足元をイメージした脚のスツール(背もたれのない椅子)や、カスタムニーズを意識して多彩な生地を組み合わせた椅子のコーナー=写真②=も用意。さまざまな木工技術の紹介や創業96年の歴史を振り返るスペースも設け、設計事務所や内装工事業者に訴求する。今春には端材から集成材を作る加工機を導入。家具の部材に使うことで、SDGsを意識した顧客向けにPRしたいとする。

担当記者:道本

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