瀬戸内ゴルフリゾート(GR、竹原市吉名町831)はブランド強化や富裕層・インバウンドの利用を増やす目的で、敷地内駐車場にヘリコプター発着場機能を持たせた。同様の事例は全国でも珍しい。9月9日から大阪ヘリポート(大阪市此花区)を結ぶチャータープランの販売を始め、ゴルフのプレーだけでなく、2年前に敷地内で開いた宿泊施設の利用も促進。空の旅と合わせたリゾート体験を訴求する。コースは瀬戸内海を望む丘陵地にあり、プレーしながら多島美を楽しめる点が特徴の一つ。また2022年11月にはクラブハウスに近い18番ホールのフェアウエー横に、ウッドデッキやベッドルームなどを備えるヴィラ7棟を開設。地酒や魚介を味わえる宿泊プランを用意する。広島空港から車で約30分に立地することから、これまでも同空港の直行便エリアからは一定の利用があったが、今回のヘリポート設置によって海外を含めた幅広い地域からの誘客と認知拡大を目指す。チャータープランでは一度に3人まで搭乗でき、約1時間の飛行で片道料金は税込み56万5000円。大阪ヘリポートの最寄りとなるJR桜島駅までの送迎も含む。受付はヘリ予約サイト「アリエア」で行う。ゴルフのプレーや宿泊費は別途必要。瀬戸内GRのヘリポートは既存駐車場を兼用するため、開設に伴うコストは登録申請と調査費用のみで数十万円程度だったという。同社はゴルフ場や宿泊施設などを手掛けるリソルホールディングス(東京)の連結子会社で、年間来場者数は約5万人。

担当記者:近藤

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