黒瀬商工会(東広島市黒瀬町楢原244-1、吾郷俊宏会長)は、飲食店の経営発達支援に力を入れる。飲食店を載せたドライブマップを女性部で年内に作成するほか、動画の制作、ウェブ発信なども支援し、観光客や地元大学生の利用を促す。同商工会の小売業会員数は2017年の73会員から22年は58会員と大きく減少。東広島市の中心地西条と呉市の中間に位置することから交通量が多く昼食時は多数の飲食店が満席となる一方、夜間の営業が課題という。加えて、同町内にある広島国際大学で実施した外食時の行き先アンケートでは、学生の消費行動に大きな影響を及ぼすウェブ上での情報発信が不十分だったことなどから広島市内や西条方面などが8割超を占めた。ドライブマップは女性目線の観光コースを中心に10〜15店舗を掲載。地域ブランド「黒瀬牛」の提供店や行列のできるラーメン、カレー店、中古車ディーラーが営むカフェなどを予定する。店舗の外観やメニュー、店主の人柄などを紹介し、特典付きのスタンプラリー形式とした。東広島の道の駅などで配布するほか、同商工会女性部のインスタグラムでも発信する。今年度の伴走型小規模事業者支援推進事業として、自社PR動画やグーグルビジネスプロフィルの登録なども無料で支援する。9月4〜6日は東京ビッグサイトで開かれた「第36回グルメショー秋2024」に出展し〝観光資源なんか何もない町だけど、きっと良いものが見つかる町〟として地域グルメをPRした。今後は町内の酒蔵や、桜の名所である黒瀬川河川敷など、魅力の掘り起こしと発信強化を図る。
担当記者:高見