5月設立のプレゼンスエール(南区段原2-5-11、小田原かおり社長)は2025年1月、不登校の高校生や引きこもりの若者にデータサイエンスなどビジネスに役立つ知識や技術を教える塾「GtoF」を同所に開く。小田原社長は小学校の校長などを務めた後、22年から同所で小中学生向けフリースクールを社団法人で運営。同スクール定休日の土曜に塾を開く。データ利活用コンサルのリジョウイ(東京)や広島工業大学の松本慎平教授の協力を得て、データサイエンス(ベーシック、アドバンス)と、ロボコンなどコンテスト出場を目指す三つのコースを用意。各コース10人までの少人数制とし、隔週で90分の授業を6回程度催す。欠席しても次の授業に出やすいよう内容を各回で完結させる。公認心理師が事前ヒアリングに注力するほか、授業中も常駐して話し方などを助言し、コミュニケーション能力や協調性も育てるのが特徴。不登校や引きこもりの若者に特化し、ビジネススキルを教える施設は珍しいという。来春をめどにプログラミング言語「パイソン」コースも始め、順次種類を増やす。入会金10万円、授業料は月3万円。26年度に生徒数60人を目指す。10〜12月に体験会を開く。小田原社長は「IT、芸術など特定分野で特異な才能を持つ不登校の子どもは少なくない。これを職能に変え、学歴に関係なく社会で活躍できるようにしたい。将来はフランチャイズ展開も考えている」と話す。

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