総合卸の食協(南区松川町5-9、武信和也社長)の関連会社・食協ロジスティックス(同所)は東広島市の志和流通センター内志和精米工場近くに、第一倉庫を完成した=写真=。3500㌧収納可能で、低温で保管する玄米倉庫として利用する。第二倉庫、第三倉庫も計画し、総収容能力は1万㌧規模になる予定。第一倉庫は山陽自動車道・志和インターチェンジから約1分の志和町冠10018の敷地約3万平方㍍に建設。2022年4月に操業開始した志和精米工場から近く、物流の利便性が高いため大規模倉庫を開設した。第一倉庫は平屋建て延べ2400平方㍍で、高さ10・3㍍。フォークリフト、倉庫事務所も置く。米穀保管能力は3500㌧で、耐火断熱パネル、低温空調設備を設け、原料玄米の品質を保持する。敷地内に予定する第二倉庫では食品関連、第三倉庫はガス関連機器を含む多目的倉庫にする計画。屋上に太陽光発電設備設置も検討する。食協ロジスティックスは2021年4月設立。社長は食協の武信社長が兼務し、自社商品の配送業務や倉庫の運営・管理などを担う。今年4月から物流事業を本格的に始動させた。4月には食協本社に営業戦略室を新設。3人体制で、新規事業としておにぎり、カレー、丼物などのフードサービス事業を検討する。同本社ビル建て替えを予定し、新本社ビル1階で米を使った飲食店開設の計画がある。
担当記者:大谷