乾燥剤シリカゲルなど製造販売のテクノスナカタ(佐伯区海老園、中田正雄社長)は7月、除湿と脱臭を同時に行える業務用シリカゲル・活性炭「シリカーボン」、「シリカーボンPLUS(防カビ剤入り)」を開発・発売した。食品やペットフード、靴、皮革製品、衣類など幅広い需要を想定。卸販売ほか、プライベートブランド(PB)やOEM(相手先ブランド製造)にも取り組む。シリカゲルと脱臭用の活性炭を両方扱う業者が少なく、加工に特殊な機械が必要でコストがかさむことから業務用で混合させたものは珍しい。関係湿度約20%の低湿度でも反応し、飽和まで吸湿し続けるシリカゲルA型を使用。吸湿を終えると青色からピンク色に変わり、取り換え期を案内する。活性炭は球状で悪臭も短時間のうちに吸着し、孔の中に閉じ込める。公的試験機関による脱臭試験ではアンモニアガス、腐卵臭の硫化水素ガスともに2時間後の減少率は99%以上だった。シリカーボンPLUSは合成ゼオライトを基材に、カビ繁殖を抑制する有機系の抗菌剤を含めた。湿気を取るシリカゲルとの相乗効果もあり、抵抗性試験では4週間後もカビの発育が認められなかったという。1包5㌘入りで小売価格約10円〜、1ロット1200包から。オンラインショップ(https://technos-nakata.com/kaimonoichi)でも販売。
担当記者:高見