企業誘致に力を入れる広島県は7月18日、県内に本社や拠点を開いた12社の経営者らと地場メディアの交流会を市内で開いた。特色のある各社の事業を広く発信してもらおうと企画した。南区段原南に西日本本社を置き、ソフトウエア導入支援を手掛けるエクレクトは昨夏、大崎上島町にも社内向け研修拠点を開設。社外向けに研修プログラムを提供する計画を発表した。イベント情報プラットフォームを開発中のジョルテ(東京)は6月に東区若草町に広島支社を開き、下花剛一社長ら複数人が県内に住居を構え活動する。下花社長は「広島から世の中にないサービスをつくりたい。いずれ出身地の坂町に遊園地を造るのが夢です」と話した。映像制作のイサイ(東京)は8月の広島拠点開設に先立ち、3月にカフェを中区十日市町にオープン。広島市出身の脇坂侑希社長は「ワークショップなどを定期開催し、子どもから大人まで気軽にクリエーティブに触れられる場にする。有名歌手を招く音楽イベントを東京で主催しており、数年内に広島でも開きたい」と意気込む。最大1億円の助成制度などが奏功し、2016年以降177社が広島に本社や拠点を移転・開設。県内投資促進課の奥野弘展次長は「移転企業同士や地場企業との化学反応も期待。広島にワクワクする会社がたくさんあることを若者に知ってもらいたい」と話した。
担当記者:大島