手作りデザートやドレッシング製造販売の(有)カスターニャ(東区福田4-4018-2、竹村崇社長)は今夏、仏洋菓子カヌレの専門店「立町カヌレ」で首都圏と大阪に相次ぎ出店する。同ブランドはこれで9店目。洋菓子「カスターニャ福田本店」を含めると10店となる。2017年に広島市中区立町に「立町カヌレ」第1号をオープンし、コロナ禍でも継続して開設。昨年来のカヌレブームをはじめ、人通りの多い駅地下や百貨店に構えることで認知を高め、好調に店舗を増やしている。首都圏で8月8日にオープンする新店は、埼玉県さいたま市大宮の駅ナカ商業施設「エキュート大宮」に入居。新幹線が止まり東京・神奈川方面とつながる、東北と北陸の玄関口で、乗り入れている路線や発着本数が多い。商業施設としても充実しており、多数の来客を見込めると判断した。売上高は同社店舗の中でも高水準の月800〜1000万円を見込む。9月には大阪府心斎橋エリアに予定。月商600万円を予想する。東京では既に丸の内や渋谷などに、大阪はエキマルシェ大阪内に店を構えている。首都圏や関西に進出することで、例えば芸能人が手土産に購入しSNSで紹介してくれるなど、認知向上につながっているという。出店に伴って、従業員は130人規模に成長。マネジメント機能、本社機能など体制構築に力を注ぐ。24年2月期売上高は前年比28%増の5億5000万円を計上した。竹村社長は「一時的な流行はあるものの、今後も食文化として根付くよう、他の店とも協力しながら市場を広げていきたい」と話す。手土産としての定番化を目指す。

担当記者:島津

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