携帯電話の販売促進イベントなどのスタートイットアップ(南区皆実町5-6-18、岡勇成社長)は8月4日、知名度で大手に劣る地元中小企業向けの新卒採用イベント「TRANSIT」を初開催する。学生がブースを回る合同企業説明会では特定企業に人気が集中しがちだが、同イベントは参加学生約70人に対して7〜8社が順番に説明するセミナー型で、学生が全く来ないというリスクがない。2025年3月まで月1回、4月以降は月2回の開催を計画。イベントごとにゲスト講師を用意して学生の就活知識だけでなく、企業に対しても採用活動に役立つスキルをセミナーで教え、人材を採り育てる力を身に付けてもらう。第1回は広島国際会議場(中区)で午後0時半〜5時20分に開催予定。ゲスト講師としてブランディング支援のトゥモローゲート(大阪)の西崎康平社長が登壇する。学生向けに「就職活動の心構え、求められるスキル」を、企業向けに「Z世代に選ばれる企業ブランディングの方法と組織づくり」について話した後、合同企業説明会がスタートする。企業1社当たりの持ち時間は約15分間で、参加費30万円。約2000人の県内学生コミュニティーを持つ広島大学発の学生団体シードット(明見優成代表=広大工学部4年)と連携して安定的に参加学生を募る方針。そのほか25年4月以降、オンラインのセミナー型合同企業説明会を月2回、80〜120社を募る対面の大規模イベント(学生が企業ブースを回る形式)を月1回、オンラインで学生がグループディスカッションを行い、気に入った学生を企業がスカウトするイベントを月2回のペースで開催したいとする。岡社長は「この会社に入ったら成長できると示せれば知名度がなくても優秀な学生が採用できる。地元企業の採用力を高めたい」と話す。

担当記者:柴田

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