システム開発などのシェアード・バリュー(東区二葉の里3-5-7の3階、石原振一郎社長)は、新築マンションなどの販売支援プラットフォーム「ギャラリア」を不動産会社向けに開発し、9月から本格販売する。紙の物件案内パンフレットをデジタル化して使うことができ、商談に役立てられる。初期費用不要で低額の月額制とすることで、中堅不動産会社への普及を目指す。通常のブラウザ上で管理するCMS(コンテンツマネジメントシステム)を使って、不動産会社の担当者自らが価格表やロケーションなどを簡単にアップロードできる。マップ機能で近隣の教育機関や金融機関、交通機関の乗り場などが把握できるようになるほか、間取り図面で尺度測定や家具の配置シミュレーションができる。ローンシミュレーション機能も搭載。専用のQRコードやURLを発行すると、顧客が自身のスマートフォンやパソコンからも閲覧・検討可能。自宅に戻って、家族間で話し合いながら購入計画を立てられる。顧客がどのページを閲覧したのかなどを分析するマーケティングツールも標準搭載しており、見込み客リストも提供することで商談獲得に生かしてもらう。物件ごとの契約で、マンションギャラリーで使える月額3万5000円プランと、モバイル対応の同5万円プランを用意する。今後は戸建て、商業施設など汎用性を持たせたシステムとすることで販路を拡大。初年度50物件、2年目に100物件の契約を目指す。現在、多店舗展開する小売店からの引き合いもあり、カスタマイズして提供していく。2022年9月に創業した。小売店舗向けの発注システムなど、AIを活用したシステム開発を手掛ける。従業員9人。
担当記者:島津