機械商社、工場ベルトコンベアライン設計・製造のマステクノ(西区大芝3-12-15、上津遊正樹社長)は、2025年に静岡市に東海事業所を開設する。東海、関東地区の受注ラインの据え付け拠点とするほか、地元サプライヤーと連携し各種ベルトコンベアライン・自動機の組み立てを行う。将来はラインの設計や営業、製造拠点としての拡充も計画する。22年に購入・開設した黒瀬工場(東広島市黒瀬町南方)では主に水産加工など食品工場向けのライン製造を行っている。1万点を超える機械部品販売に加え、食品工場のコンベアライン製造を強化しており、25年2月期売上高は目標の25億円達成を目指している。
東海事業所は東海地区、関東地区の各種コンベアライン・自動機の設計・製作・据え付けの受注があり、据え付けや組み立て拠点として新たに設置する。静岡市周辺は食品工場が多いことなどから進出を決めた。22年開設の黒瀬工場は平屋延べ1500平方㍍規模で、コンプレッサー、ボール盤などを備え、水産加工会社の製造ライン、薬品メーカーの検査キット梱包ラインなどを製作。全長約50㍍と広く、顧客が工場ラインと同様のレイアウトでテストすることができる。1997年4月開設の現在の可部工場(安佐北区三入南)はコンプレッサーや溶接機、産業ロボットを備え、食品工場向けステンレス素材の各種コンベアライン・自動機を製造。設計、組み立て各4人など計15人体制を敷く。食品工場向けベルトコンベアライン製造は、アンデルセングループなどを顧客に持ち、「搬送とロボットの融合」をテーマにライン移動や箱詰めロボットの提案、ロボットアームのハンド部分の設計・組み立ても行っている。1974年5月に山久総業として広島市で創業し50周年を迎えた。可部、黒瀬の2工場のほか、主に機械部品販売を行う九州営業所(北九州市戸畑区)、岩国営業所(岩国市今津町)がある。倉庫などで使っていた大野事業所(廿日市市大野)は8月で閉鎖予定。従業員45人。今期売上高25億円、経常利益1億円の目標達成を目指している。
担当記者:大谷