呉信用金庫の2023年度決算は売上高に当たる経常収益が前期比4・7%増の108億4600万円だったが、人件費や物件費で経常費用が増え、経常利益は10・5%減の17億2500万円、当期純利益は12・6%減の11億4300万円と、増収減益になった。貸出金の期末残高は伴走型営業を通じた金融支援やローンセンターによる住宅ローン推進などで4・3%増の4756億円となり、11期連続で増えた。事業性貸出先も3・8%増の5656先に。預金積金は公金預金の減少で、0・1%減の8048億円と7期ぶりに減少した。貸出金利回りの低下を上回る貸出金残高増で15期ぶりに貸出金利息収入が増え、有価証券利息配当金、役務取引等収益も増加し増収に。経常費用は8・1%増の91億2000万円。広中央支店建て替えの特別損失も計上した。自己資本比率は自己資本が2%増えたもののリスクアセット(貸倒の可能性がある資産)などの増加で0・25㌽下がり11・42%だった。不良債権額は4・1%減少し、不良債権比率は0・34㌽低下して3・85%になった。今期は経常収益105億8900万円、純利益は特別損失の減少を見込み12億900万円と、減収増益を予想する。

担当記者:大谷

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