住宅リフォーム地場大手で不動産や新築などワンストップで手掛けるマエダハウジング(中区八丁堀、前田政登己社長)は、福山市場へ進出する。5月20日、注文住宅や工場リフォームの中島建設(福山市木之庄町)の全株式を取得した。2030年の「グループ10社、社員300人、売上高100億円」ビジョンに基づき、リフォーム事業を中核として周辺事業の立ち上げやM&Aによる拡大を進める。中島建設は1957年創業の61年設立で、SE(Safety Engineering)構法による大空間の注文住宅などが強み。企業向けリフォームにも実績がある。2023年3月期売上高は2億3400万円を計上。資本金2500万円。中島康憲社長は単独だと長期的な成長は難しいと考え、資本提携先を探していた。51歳と若く、続投して将来ビジョンを検討する。マエダハウジングの前田社長が代表取締役会長を、弓取浩和住宅事業部長が取締役を兼務する。従業員5人を継続雇用。建設業界は職人の減少や後継者難に直面する企業が増えており、同社は18年に工場内装やオフィスの営繕工事に強い広島ハウジングサービス(後に組織再編)を買収するなど、M&Aを活用した事業承継に取り組んでいる。現在の店舗は市内4カ所、府中町、東広島市西条町。1993年の創業から3万2000件以上の施工実績があり、県内リフォーム売り上げでトップ。21年に買取店運営のエコミルを設立し、リフォーム時の不用品処分の需要を取り込むなど周辺事業も拡大。23年12月期の連結売上高は前期比13%増の42億6800万円を計上。今期の単独売上高は前年比9・5%増の23億円を目指す。

担当記者:吉田

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