ジェイ・エム・エス連結子会社の大連医療器具有限公司(JMS大連)はテルモ医療製品(上海)有限公司(テルモ上海)と、心臓外科手術件数が近年増加する中国国内で人工心肺用熱交換器の独占販売協力契約を締結した。需要拡大を見込み、安全で信頼性の高い同手術関連製品を普及させ、シェア拡大を目指す。同熱交換器は、心臓の拍動を止める手術時に心筋保護のために温度調節される際に使用される医療機器。JMS大連は日本で培った技術を活用して昨年12月に人工心肺用熱交換器の製造販売に関する注冊(薬事承認)を取得。テルモ上海は心臓血管カテーテルや人工肺をはじめ、幅広い自社製品を中国国内の施設に販売。新たな顧客価値の提供を目指す同社と、人工心肺用熱交換器の普及を目指すJMS大連の両社で事業連携によるシナジーを生かし、中国市場での医療安全と事業成長に貢献できると判断した。今後、JMS大連は人工心肺用熱交換器を組み込んだ心筋保護回路を製造し、テルモ上海の販売網を通じて中国国内の施設に販売する構え。
担当記者:藤井