オガワエコノス(府中市)グループで産廃中間処理などのダイイチ企業(安佐北区白木町三田小椿1521-3、小川勲会長)は今秋、廃プラスチックなどを処理する主力破砕機を最新の高性能モデルに入れ替える。投資額は破砕機本体と、ふるい機や磁選機、コンベヤーといった付帯設備を合わせ2億円弱。入れ替え後の廃プラ処理能力は従来比約1・5倍の1日313㌧を見込む。機械の老朽化を受け、ドイツ製の1軸式破砕機を導入する。メインの廃プラだけでなく木材や紙、ビニールなど多様な原料に対応。従来品に比べて電力消費量を大きく減らせるほか、廃棄物の硬さなどに応じて破砕ローターの回転数を調整し、処理効率を高められる。加えて騒音を抑える工夫や、部品点数が少なくメンテナンスが容易などの利点があるという。また現在、廃棄物の投入には重機を操縦しているが、自動搬送装置の活用で省人化を図る。新設備の導入により、直近で12億円台の売上高を3年後に15億円規模とする計画だ。1960年に解体業で創業し、法人化した87年に産廃中間処理を開始。2017年にオガワエコノスのグループに入った。受け入れ量の増加に伴い、23年から可燃物の破砕処理を24時間体制としている。

担当記者:近藤

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