やまもと有機菜園(東広島市高屋高美が丘、山本朋和代表)は加工場を新設し、農業・化学肥料不使用で自家栽培の野菜を使った加工品の製造を強化する。にんじんドレッシングやジャムなどに加え、新たにスープやケーキといった総菜・菓子の製造許可を取得する。学生や地域住民、農業に関心がある人を対象に、収穫体験や料理教室なども計画している。山本代表夫妻は食品メーカーから脱サラし、よしわ有機農園(廿日市市)で研修後の2016年に新規就農。19年に有機JAS認証を取得した。9320平方㍍で、春のリーフレタス、レタス、春菊、ルッコラ、小松菜、キャベツ、タマネギ、バジル、夏のキュウリ、ズッキーニ、ナス、ピーマン、インゲン豆、枝豆、空心菜、秋のコカブ、甘長トウガラシ、サツマイモ、ニラ、ラディッシュ、冬のニンジン、大根、ゴボウ、ビーツ、青梗菜、広島菜、サトイモなどを少量多品目で周期栽培=写真=。定期的に「おまかせ野菜」として飲食店や個人にセット販売するほか、毎月第2・4金曜のアバンセ古江店(西区)などイベント出店も行う。夫人の智美氏が食品メーカーの開発担当だった経験を生かし、にんじん・だいこん・たまねぎドレッシング、パスタなどに使うジェノベーゼを商品化。にんじんとレモンのマーマレードは、21年の「ダルメイン世界マーマレードアワード日本大会」で金賞を受けた。加工場にはスチームコンベクションオーブン、シンク、調理台などを設置し今春から稼働。総菜はスープ、ボルシチ、キッシュ、和え物など、スイーツはケーキ、クッキーなどを製造し、道の駅などでの販売を見込む。公民館で料理教室を開いていた経験を生かし、収穫体験や料理教室も計画している。第25回アクティブベースくれ「幸運(グッドラック)」を受賞した。
担当記者:大谷