介護のQOLサービス(福山市春日町浦上、妹尾弘幸社長)は6月24日、要介護で低所得の女性高齢者向け賃貸住宅「ありがとうシェアハウス」を本社近くの春日町浦上1225-1に開く。所得などの問題から介護施設への入居が難しい人の受け皿になろうと開設した。2019年から運営する看護小規模多機能型居宅介護施設「ありがとういいね」の隣地301平方㍍に木造2階建て延べ199平方㍍を新築。8・7平方㍍の10個室を設ける。バリアフリー構造とし、寝返り、脈拍などを検出するセンサー付きマット、湿温度計などを活用して遠隔で見守る。異常があれば隣の施設からスタッフが駆け付け、介護やみとりにも対応。自由に収穫できる果樹を植えた庭や共同のキッチン、リビング、風呂を設けて入居者同士の交流を促す。生活保護費でまかなえるよう、同市の一般的な支給額より安い賃料月額9万8000円(共益費、食費含む)にした。入退去時にクリーニングなどで賃料1カ月分が必要。同事業は国交省の住まい環境整備モデル事業に選ばれた。グループでデイサービスなど45事業所を展開している。高齢者の増加が進む同市東部地域を中心に、通所・宿泊・訪問介護を提供する多機能事業所や居宅介護支援事業所を増やしたいとする。

担当記者:大島

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