広島県事業承継・引継ぎ支援センター(中区基町5-44、柴義彦統括責任者)は、2023年度の相談対応回数(延べ相談回数)が前年度から704回増の4152回と過去最高で、埼玉県、静岡県を抜き全国1位になった。第三者承継の成約件数は55・5件(他センターとの連携含む)で全国11位だった。相談者(社)数は14年度の117件から増加を続け、21年度692件、22年度738件、23年度は750件で推移。21年4月に親族内承継の広島県事業承継ネットワークを統合したことも増加要因で、大阪府、東京都、福岡、埼玉、愛知、千葉県に次いで全国7位。14年度からの累計は4568件になった。相談対応回数は14年度の157回から増え、21年度は2943回、22年度は3448件で推移し、23年度は過去最高で全国1位に。累計では1万7687回になった。相談者の内訳は譲渡(売り)希望197件、譲受(買い)希望308件、その他(親族内承継など)245件だった。業種別ではサービス業18・7%、製造業16・5%、卸小売業15・5%、建設業14・1%、飲食・宿泊7・9%、不動産4・3%、運輸3・1%の順。創業希望者も98件・13・1%に増えた。23年度の第三者承継成約は前年度より4件減り56件と、大阪府124・5件、東京都98・5件、愛知79件、千葉69件、北海道59件などに次いで、岐阜県と並び全国11位。成約した譲渡事業所の所在地は広島市26、福山6、三次4、呉、尾道、三原各3、東広島、廿日市、江田島、山県郡各2、庄原、世羅郡、神石郡各1の順だった。金融機関などが仲介した2次対応が10件で、センター内、センター間マッチングで成約した3次対応が46件だった。種別では株式譲渡が21、事業譲渡が35。親族内承継(計画策定支援完了)は前年度より8件増え38件になった。24年度は親族内承継が相談件数217件、同承継完了40件、第三者承継成約54件などを目標にしている。
担当記者:大谷