注文住宅のリノアークグループ(福山市千田町、竹信勝利社長)の持ち株会社で、ソフトウエア開発を手掛けるリノアークホールディングス(同所、社長同)は8月、通話アプリのLINEを使った工務店向け販促・顧客管理ツール「リネクト」を公開する計画だ。家の手入れの仕方などの情報提供を通じて、引き渡し後も顧客と継続的に関係を築き、リフォームなどの受注につなげてもらう。戸建て住宅を手掛ける工務店にLINEの公式アカウントを設けてもらい、これを顧客管理システムとひも付ける。顧客が友達登録すると、築年数や持ち主の年齢などから対象者を絞り込み、リフォームのキャンペーン情報などを一括送信できる。登録解除を防ぐために、顧客がLINE上で契約書、保証書などの書類や、シロアリ対策など家の手入れに関する手引書を見られる機能を付ける。リフォームなどの割引に使えるポイント付与の仕組みも設け、知人の紹介や、主催する勉強会・見学会への参加を促す。利用料は月3万円。従業員5人以下の小規模事業者を主対象に拡販する。初年度は5社程度でスタートさせ、以降、営業を強化して3年で100社への導入を目指す。2016年創業。「スリーピースホーム」の名称で注文住宅を手掛け、リフォーム、不動産、解体も行う。新築住宅市場の縮小を踏まえ、多角化を進める。2025年に福祉施設の開業も計画。

担当記者:大島

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