建設業の日紅コンストラクション(安佐北区落合2-41-21、佐々木直哉社長)は、広島県や山口県などで太陽光発電所を相次ぎ稼働・計画している。東広島市では100%出資の特別目的法人(SPC)「NIKKO SOLAR PLANT1(合同)(NSP1)」が志和東=写真=など敷地計2万6543平方㍍で太陽光発電所を稼働。県内では竹原市、三次市、山県郡北広島町、安佐北区などでも休耕田や耕作放棄地を中心に計画し、山口県では岩国市、山口市などで予定する。今後は各地で計1万8000㌔㍗規模の大規模開発を計画する。
東広島の発電所は志和東、卯城、三歩、杉ノ本で容量は計2192・3㌔㍗。年間想定発電量は約243万㌔㍗時、CO2削減は年間133万3614㌔相当になる。NSP1は、発電する環境価値(非化石証書)付きのクリーン電気の20年間の契約を結び、北陸電力を介して需要家に託送する。もみじ銀行が3月29日に2億3900万円(期間17年)のグリーンローン契約を結んだ。日紅コンストラクションはNSP2も設立し、リコーリースから資金調達して東広島市や北広島町などで太陽光発電所の運転を開始。NSP3ではオリックスから資金調達し、竹原市、三次市などの太陽光発電所の運転を始めている。日紅コンストラクションが開発し、NSP2、3が所有する太陽光発電設備で発電された再エネ電力は、同様に北陸電力が非化石証書付きで購入し、託送する予定。NSP1、2、3を合わせ計4331・15㌔㍗が稼働中。今後は高圧太陽光発電所3959㌔㍗、低圧太陽光発電所1万3916・01㌔㍗の開発を計画。山口県秋穂町では車エビ養殖場跡地など敷地11万5500平方㍍規模、容量8685・6㌔㍗、年間発電量946万3450㌔㍗時の大規模太陽光発電所の27年稼働を予定する。静岡県伊豆市でも敷地1万6000平方㍍規模、容量2534・4㌔㍗の25年稼働を目指す。4月30日には増田石油(福岡市・増田成泰社長、22年度年商239億円)の親会社BEYOND(同所)と資本業務提携を結んだ。日紅コンストラクションは12年4月に設立。工場、物流倉庫、商業施設の屋上などの太陽光発電設備の施工も行う。資本金2000万円。広島、東京、横浜に営業所があり、従業員17人。24年11月期の売上高は15億円の見込み。
担当記者:大谷