野外で理容の腕を競う複合イべント「HIROSHIMA BARBERʼS FES」(主催BARBERBAR(バーバーバー))が5月6日、市内中心部のアリスガーデンで初開催される。2025年に東京である世界大会「World barber classic」(WBC)の中四国予選を兼ね、広島市、並木通り商店街振興組合、広島県理容美容専門学校が後援。理髪業の魅力を幅広く発信し、将来の担い手発掘につなげる。厚生労働省によると、理容師数は11年以降に減少傾向が続いており、21年度は前年比4102人減の20万6747人だった。担い手不足解消へ、アートや食、音楽などと組み合わせた屋外イベントとすることで、若者に興味・関心を向けてもらう狙い。中四国から書類審査を通過した9人が3組に分かれて施術を披露。ヘアカットやスタイリング技術ほか、モデルやファッションとの相性などを競う。優勝者は国内に加え、韓国や台湾など世界で行われる予選会の勝者が集まるWBCで世界一を競う。理容店のシンボルである「赤」「青」「白」のトリコロールフラッグに加え、現役理容師による無料カットブースも置く。「グッドオールドアメリカ」をコンセプトに、アメリカ車のフードトラックやヒップホップ・ミュージックなどで会場を演出。スタイリング剤などの物販ほか、一筆書きで絵を描く「BOB art work」のライブイベント、DJパフォーマンスなどもある。入場無料。バーバーバーの磯見裕介代表は「美容師に比べ、職人気質で発信が弱いとされる理容師。男のたしなみの一つとして不可欠なバーバーショップを広く認知してもらい、志す学生を増やしたい」とする。
担当記者:高見