不動産業のASコーポレーション(南区宇品西、竹廣伸二業務執行社員)は5月、中区十日市町に賃貸マンションを着工し、新築賃貸物件の供給実績が2014年の事業開始から累計20棟を達成する。シリーズ化をせずに1棟ずつデザインやコンセプトを変える戦略が奏功し、完成前から多くが満室になるという。市中心部を主体に用地を仕入れ、年2棟ペースの供給を目指す。新物件は十日市町2-4-29の敷地245平方㍍に、9階建て延べ957平方㍍を建てる。1LDK23戸、2LDK2戸の計25戸で、住居専有面積は32.02〜48.73平方㍍。分譲マンション並みの快適さを目指し、浴室テレビや浴室乾燥機、IHコンロを備える。ドヒハウスが設計・施工。完成時期は25年9月としている。個人で投資用マンションを区分所有する代表が14年に設立した。木造アパートに加え、ここ数年はRC造など10階建て前後の開発に力を入れる。建具や壁紙、内外装のライティングなどにこだわり、入居率は95%以上を維持する。いずれも自社で所有し、ストックビジネスとして安定収入を得ている。2、3月に完成した中区江波二本松の「ETERNO(エテルノ)江波」(28戸)と吉島町の「ELETTA(エレッタ) YOSHIJIMA」(25戸)は、いずれも「和」を意識し、細い木を幾何学模様に組み付ける「組子細工」や和紙を使う間接照明をエントランスの壁面に採用するなど違いを打ち出す。ほか、舟入本町(44戸)と宇品神田(56戸)を建設中で、それぞれ24年9月と25年3月末に竣工予定。