システム開発のジーンリーフ(江田島市江田島町秋月、安西翔平社長)は、地図アプリのグーグルマップへの効率的な情報発信などで、新規客の獲得につなげる販促支援ツール「ORIGAMI MEO」の提供を始める。同システムの基盤を開発した台湾のIT企業と連携し、日本の市場調査や導入支援などを担う。4月16日には営業を主体とする関連会社「(株)ORIGAMI」(資本金100万円、社長同)を中区幟町に設け、広島市を中心に国内で市場開拓を進める。
近年は飲食店や美容室などの検索に地図アプリが使われることが増えており、台湾の連携先MantaGO(マンタ ゴー)と協業し、日本でのサービス提供を開始。主な機能はSNS連携などの「店舗管理」、「口コミ管理」、成果を見える化する「分析・レポート」、「サイト最適化」の四つ。LINE、インスタグラム、フェイスブック、Xへの一括投稿や、AIによる投稿文章・関連イラストの自動生成、口コミへの自動返信などで、手間を大幅に減らせるという。またLINEでの顧客管理やメッセージ配信を円滑にするツールも提供し、継続来店につなげる施策も行う。システム利用が月1万円、コンサルティング付きが月3万円と、同様サービスより安価にし小規模店にも導入しやすくした。県内の語学学校やグランピング施設などに採用が決まり、初年度に宿泊施設や飲食・美容室など300社への導入を目指す。5月に東京の展示会に出展予定。同社は社長らが東京から江田島市に移り住み、21年から事業開始。主に地域のウェブ制作やプログラミング教室運営などを手掛けてきた。安西社長は「サイトがあっても運用しなければ収益化できず、その課題に応えたかった。小規模事業者のDX化を安価に支援したい」と意気込む。