紳士服販売店「洋服の青山」などの青山商事(福山市)は環境に配慮したサステナブル商品の開発を強めている。カキ殻由来の繊維を使う婦人スーツと再生ウール生地の紳士スーツを3月に発売。SDGs意識の高まりを追い風に、「エシカル消費」需要を取り込む。婦人スーツはリサイクルポリエステル繊維に細かく砕いたカキ殻(台湾産)の粒子を配合した「シーウール」を採用。柔らかく滑らかな肌触りが特長で、ウールと混紡することでストレッチ性や防シワ性を高めた。紳士スーツには、国内有数の毛織物産地・尾州(愛知〜岐阜県一帯)産の高品質なリサイクルウールを使う。同社は昨年10月から、全国の主要店舗に設置した「リサイクリングBOX」で不要衣類を回収〜再生する取り組みを進めている。これらのリサイクル素材を使う製品を24年秋冬シーズン向けに販売する計画。

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