住宅リフォームで地場大手のマエダハウジング(中区八丁堀、前田政登己社長)は社会問題化する空き家の対策へ、東広島市で築30年たった日本家屋をリノベーション(全面改装)してショールーム(参照:写真)に活用する。実例を見て展示内容を体感してもらうことで、空き家再生の機運向上を狙う。東広島店を西条朝日町から、ゆめモール西条や広島マツダ西条店に至近の西条町助実1564-1に移す形で3月23日にオープンする。

東広島市 築30年の日本家屋

敷地1176平方㍍にメイン棟の「母屋」(2階建て延べ196平方㍍)と水回り設備展示用の「離れ」(平屋74平方㍍)が建つ。母屋では土間のある空間を設けるほか、床の間に使っていた床板を洗面の天板に用いるリメークなどを盛り込み、既存部分との組み合わせなどを提案する。ペレットストーブ体感コーナーも設置。離れでは主要メーカーの水回り商品を見比べながら選べる。主に東広島、呉、三原市などのリノベ・リフォームに対応。居住中の建物の耐震・断熱診断や性能向上の相談も受ける。年間売り上げ目標は2億5000万円。旧店舗は9年間営業した。また、能登半島地震を受けて耐震性能への関心が一層高まり、問い合わせが増加。2月17日には築43年の戸建て住宅の耐震・断熱性能を高めたリノベーションモデルハウス「阿品の家」(廿日市市阿品4-7-15)を開いた。施工面積約120平方㍍で、暮らしの変化に合わせてファミリーゾーンやプライベートゾーンなどに間取りを区分けした。無人見学に対応している。地震の被害だけでなく、室温差によるヒートショックを防ぐために〝性能向上リノベーション〟に力を入れる方針。新築や不動産なども手掛け、2023年12月期グループ6社の連結売上高は前期比13%増の42億6800万円を計上。30年をめどに10社に拡大し、100億円を目指す。

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