システム開発のネクストビジョン(中区榎町、有馬猛夫社長)は2023年12月期にグループ売上高11億6200万円を計上し、初めて10億円を突破した。タブレット端末活用の帳票電子化システム「ⅰ-reporter」をはじめとした製造業向けDX化支援が奏功。単体売上高は前年比7.6%増の8億1000万円だった。同システムはシムトップス(東京)が開発し、日報、報告書などを電子化して在庫管理、メンテナンス業務などを効率化する。ネクスト社は音声や写真による自動入力といった追加機能を独自に開発して提案。東京のグループ会社アナリックスで技術者を一昨年末から2倍以上の50人に増員するなど体制を強化した。販売実績は全国トップ6に入り、初めて開発元から表彰された。今期も関連アプリ・ツールの開発に力を入れ、タコメーターの画像による数値の自動入力、端末を載せたロボットによる巡回・在庫管理の自動化などを検討。生成AIを活用し、帳票データを基にした機器の整備不良検知なども構想する。休職者マネジメントシステム「クマモル」などのヘルスケア分野にも注力。今期売上高は単体9億5000万円、グループ14億円を目指す。業容拡大に向け、21年から22年に関東や関西の同業3社をグループ化したのに加え、23年6月にスマホアプリやゲーム開発のミッション・ワン(合同)(東京)を吸収合併。グループの社員数は175人になった。27年に2倍増のグループ売上高20億円を掲げ、各社の強みを生かして営業展開していく。

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