木製家具メーカー最大手のカリモク家具(愛知県)は今秋をめどに、東区温品から広島テレビ住宅展示場近くの中区吉島東1-499-1ほかにショールーム兼広島営業所を新築移転する。店舗面積を1.3倍に広げて展示内容を充実させる。住宅展示場そばに構えることで新築検討者への認知を高めるほか、ハウスメーカーや地場工務店を開拓し、25年に売上高5億4000万円を目指す。商業施設「フォレオ広島東」内に2014年に開いた現ショールームは、東区以外からの来客が少ないのが課題だった。敷地約1720平方㍍に2階建て延べ約2150平方㍍を建設。昨年12月に着工し、7月に完成予定。ソファやダイニングテーブル、ベッドなど約300モデルを置く。マンションや戸建てのリビング、寝室などを再現した展示スペースを設け、暮らしを具体的にイメージしてもらう。パソコン画面に部屋を3次元表示して好みの家具を自由にレイアウトできるシミュレーターを商談席に設置。人員は8人(ショールーム3、営業所5)。愛知県の自社工場で木材の乾燥〜加工〜組み立て〜修理を一貫して手掛ける。全国26ショールーム体制を敷き、自社物件は21拠点目となる。2022年度の年商は278億円。