そごう広島店(吉田幸永店長)は、シフト管理のDX化と連絡経路の一元管理により、短期アルバイトの採用・配置の最適化を図っている。課題だった募集方法の非効率と年代の偏りを解消。幅広い年齢層から、催事や物産展の特徴に合わせて最適な人材を採用、配置できるようになった。これまでのアルバイト人材は主婦層に偏っていたが、百貨店離れが懸念される10〜20代の掘り起こしにつながっている。2022年に導入したリクルートのシフト管理サービス「Air シフト」を、同店独自に活用。定常のシフト管理に加え、平均170人を超える幅広い年齢のアルバイト候補者をAir シフト内で管理することで出店形態によってさまざまな採用人数や雇用期間に効率よく対応できるようになり、個別に電話やメールで連絡するなど繁雑を極めた募集業務から解消されたという。同店の総務部人事担当者は短期アルバイトの採用業務で、ほかの業務に支障が出ていた。チャット機能でシフトを送ることで、必要な情報を全員が一斉に把握でき、アルバイト候補者には一律、スタッフ用アプリをダウンロードして二次元コードを読み取ってもらうことで、シフト管理サービスと連携。アルバイト希望者は個別チャットから催事の採用情報を入手できる。10〜20代のアルバイト候補者が増え、導入して1年半後の昨年12月現在で170人余りに募集情報が送付できるようになった。担当者は「百貨店になじみが薄いとされる10〜20代の若い人が百貨カリモク家具(愛知)住宅展示場近くで認知高める吉島東にショールーム新築移転店で働く体験を通して親近感を持っていただけたら」と期待する。