2023年の県内の中古車販売台数(軽自動車や二輪など含む)は前年比0.44%と微増の3万4893台になり、2年ぶりに前年の実績を上回った(中国運輸局の速報値から本誌集計)。新車販売時の中古車下取りが増え、在庫不足が緩和されたことが大きい。21〜22年は半導体不足などで新車の生産量が減り、これに比例して、下取りされる中古車の在庫も減っていた。新車の長納期化で中古の人気が高まっていたことも中古の品薄に拍車を掛けたが、昨春以降の各メーカーの増産によって23年の新車販売が伸長。全般的な供給不足は解消傾向にあり、新車・中古ともに販売増となった。一方、コロナ前の19年の販売台数3万7955台と比べて3000台少なく、回復しきれていない。24年の動向として、中古車売買で県内にも複数店舗を構えるビッグモーター(東京)とネクステージ(名古屋市)の保険金不正請求が昨夏以降に発覚したことによる客離れの影響が注視される。

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