レンタカー大手のニッポンレンタカーサービス(東京)地域子会社のニッポンレンタカー中国(大島弘明社長)は2025年初めをめどに、中区千田町から広島駅南口近くの南区荒神町3ー14ほかに本社を新築移転する。同所の旗艦店「広島駅南口営業所」を建て替えて本部機能を集約し、業務を効率化。部署間の連携を一層強め、旺盛な観光・出張需要を取り込む。

現本社が入る賃貸物件は老朽化が進み、手狭となっていた。広島南口営業所は営業を休止し、2月に建屋(平屋・約40平方㍍)の解体工事を始める。敷地約480平方㍍に5階建て延べ約880平方㍍と36台分のタワーパーキング(機械式駐車場)を新築。12月末に完成予定。1、2階に広島駅南口営業所を置く。3階を本社事務所とし、現本社の総務・法人営業部門や千田町営業所(中区東千田町)にある中国エリアの営業統括部門を移転集約する。交通アクセスの良い立地で社員の利便性を高めるほか、働きやすい環境を整えて優秀な人材獲得につなげたいとする。4階を会議室にし、5階を倉庫に使う。総投資額は非公表。ニッポンレンタカーサービスは非自動車メーカー系の最古参。ニッポンレンタカー中国は中国5県に36営業所を構え、法人40%、個人40%、自動車整備事業者やカーディーラー向けの代車20%の売上構成比。近年、主要営業所のリニューアル工事を順次進めている。年商40億円、従業員300人(パート・アルバイト含む)