病院内環境改善サービスの理舎(中区舟入中町2ー14、岡田政也社長)は、AI顔認証を使った入退室管理システムなどで実績のある東証グロース上場のセキュア(東京)と1月に提携し、病院の安全安心な環境構築を拡充する。サービス水準を高め、患者やその家族、働くスタッフらに選ばれる病院経営を後押しする。セキュリティソリューション事業のセキュアは、画像認識技術を使った入退室管理や監視カメラシステムを9500社以上に導入。特に入退室管理システムのシェアは2020年から3年連続で首位という。昨年4月には南区京橋町に広島オフィスを開設。理舎は待合室や病室、薬品保管庫、手術室、フロアごとのセキュリティ強化を提案するほか、医師や看護師、スタッフの入退室を自動で出退勤記録として設定することで「労務環境の改善や省力化にも役立つ」と話す。理舎は国内の病院向けレンタルテレビ事業で30年以上培ったノウハウや営業網を生かし、オーダーメードの病室間仕切り兼用家具「パーソナル・スペースシステム」(PSS)を全国展開。国立病院や労災病院などに400点以上を納める。国が在宅医療を推進する中、〝病院経営〟に着眼した提案型営業に注力し、病室リノベーション、トイレ・外来改修なども引き合いが増えているという。一方でデジタルサイネージを扱う「eーVision」事業は外来患者への医療情報配信や職員向け情報共有など要望に沿ったコンテンツの提供のほか、HP制作も手掛ける。集患から地域に支持される支援まで一貫体制を敷き、施工と情報の各部門ラインナップでシナジー効果を高める構え。

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