ホテルブランド「グローバルリゾート」運営や不動産業のグローバルリゾートグループ(廿日市市、中道崇志社長)は、休業中の宿泊施設「温泉ホテル 温井スプリングス」(安芸太田町加計4692ー7、31室)のオーナーと業務委託契約を結んだ。飲食部門などをてこ入れするほか、名称変更し、ゴールデンウイーク前の開業を目指す。

温井スプリングスは1992年に開業。西日本最大級の「温井ダム」そばの約7054平方㍍の敷地に5階建て延べ約4000平方㍍で、温泉大浴場や露天風呂、50人以上収容の宴会場やレストラン、催事場、カラオケルームのほか、屋外にはテニスコートを備える。コロナ禍で休業中だったが、オーナーの交代に伴いグローバルが運営委託を受け、「グローバルリゾートNUKUI」としてリニューアルする。飲食部門に力を入れ、朝・夕の食事はビュッフェ形式での提供を計画。これを機にグループの弥山や指定管理するたけはら海の駅でもビュッフェを導入し、食材の一括調達などでスケールメリットを生かす。急速冷凍機を備えることから、グループ内施設のセントラルキッチンとしても活用する。同町周辺の観光はカヤック、SUP(スタンドアップパドルボード)などのウォーターアクティビティに加え、国の特別名勝「三段峡」や「ユートピアサイオト」などのスキー場がある。23年から温井ダムでのウェイクサーフィン体験も始まった。家族連れなどの観光客に加え、国が安芸太田町の太田川上流へ新たな「治水ダム」を計画していることから、工事関係者など幅広い需要を想定。愛犬・愛猫家向けに一部フロアをペット同伴可とするほか、修学旅行の受け入れやスポーツ合宿などの呼び込みも狙う。同社はこのほか、広島市中区本川町の築約40年の賃貸マンションをホテルに再生した。計18室のうち、空室の9部屋の旅館業許可を取り、2月から営業を開始。残り9室も入居者が退去次第、ホテルとして運用する。これで同社のグループは客室数200を突破した。今後も複数のホテルの運営受託を計画している。

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