1991年にル・マン24時間レースで日本車として初優勝した「787B」は昨年、日本自動車殿堂「歴史遺産車」に選定。RE搭載車では67年発売の「コスモスポーツ」に続く。今年2月1日、36人の技術者が集まり「RE開発グループ」を復活させた。発電用などで一層改良するほか、環境規制が強まる中でカーボンニュートラル(CN)燃料対応など研究開発を進める方針だ。 1974年の本誌インタビューで当時の松田耕平社長は排出ガス規制の強化に触れ、「まず、いかにして現在の燃料でエネルギー効率を高めるか。長期的に見るとREの燃料はガソリンからアルコール系へ、そして水素へと進みそうだ」と話した。50年たった現在、同社は水素燃料のRE搭載車を世界で初めて実用化(2006年にリース販売)。CN燃料を使うロードスター(2・0L直列4気筒自然吸気エンジン)をスーパー耐久レースで走らせている。ものづくり企業にとって基幹技術を磨くことは無論、その時代に求められる形を模索し続ける姿勢が必要なのだろう。
1千病床の大型病院計画
県はJR広島病院、県立広島病院、中電病院、広島がん高精度放射線治療センターの計4医療機関を再編して東区二葉の里地区に1000病床規模の大型病院を建設する。全国トップレベルの高度医療と人材育成の拠点を目指し、2030年度に開院する計画だ。基本計画ではJR広島病院がある東区二葉の里3丁目に地上16階・地下1階建てを2026年度に着工する。整備費は1300~1400億円。昨春、公募型プロポーザルで日建設計大阪オフィス(大阪)と村田相互設計(中区)の共同事業体を設計事業者に選定した。

4月設立の地方独立行政法人が運営。全41の外来診療科を設け、中国地方初の救命救急室併設の小児救命救急センターもある。1日の来院者数は1800人、職員は2300〜2400人程度を予定する。