日本の製造業は転換点を迎えている。中国などの台頭で、液晶ディスプレーや半導体、家電といった分野の世界シェアは低下。政府は半導体産業に重点を置き、巨額の補助で国内生産強化を進める。 広島の基幹産業である自動車業界も、環境規制や電動化の波に直面。人手不足への対応として、省力化・自動化・DXが急務だ。メーカーだけでなく、部品を供給する中小企業の変革も欠かせない。 日本のものづくりは長年、技術を磨き時代に応じて世界的な製品を生み出してきた。今、再び職人魂が問われている。県内企業の取り組みから、その答えを探る。