ふりかけ製造などの三島食品(中区南吉島、末貞操社長)は2025年12月期決算で過去最高の売上高152億円を見込む。市販用商品が好調に売り上げを伸ばし、ここ数年は業務用を上回っている。一方で、看板商品「ゆかり」を〝脇役〟に小売店などの商品販売を促す「メイン食材販売支援プログラム」も奏功。今期も脇役戦略で新規開拓を加速させるとともに、〝立ち止まってもらう売り場〟づくりなど独自の販促を展開。拡大傾向のふりかけ市場で業務用、市販用共に底上げを図る。
業務用と拮抗していた市販用が総売り上げの51・5%に伸長。18年にゆかりの姉妹品がSNSで話題になり、これを契機に商品ネーミングを意識した新商品を投入。ヒジキを原料に今年1月に発売した混ぜご飯の素「ひでき」で計10種類を数え、ラインアップのシナジーを高めている。SNSを活用するほか、量販店などの陳列棚や販促グッズを無料で貸し出し、目に付く売り場に仕上げる。高騰するノリの代替え的な需要も高まり、好業績が続く。
24年から本格化したメイン食材販売支援プログラムは現在、流通大手など20社以上が導入し、軌道に乗せている。青果や鮮魚、精肉などの食材にゆかり1㌘入りを付けて販売展開。調味料として使う需要を掘り起こすとともに、生鮮品の売れ行き促進効果として豚ロース肉やタコ、ブナシメジなどが2倍以上、シラスは3倍以上の事例もある。こうしたデータを有効活用し、スーパー以外の総菜向けを強化していく方針だ。マイナス18度以下で保存するウエットタイプも好調で、受け皿などもセットで納めるビジネスホテル向けが伸長。ゆかりとコラボするメーカー商品が増え、新たに大手と連携する案件も控える。
広島菜の生産拡大へ
21年の発売1カ月で年間1万ケースを売り上げたヒット商品「ひろし」は23年に「鮭 ひろし」、25年「だし ひろし」を市場に投入。SNSの反響も大きく、ひろしシリーズは10種類のうち、ゆかりに次ぐ売り上げにランク。JA広島市から調達する原材料の広島菜の不足を受け、昨年初めて、県内各所の農家に生産を依頼。自社農園でも増産を視野に、設備導入し栽培を始めた。漬物用の需要が減退する中、広島菜の新たな加工食品として認知度を高めている。
三島食品 市販用が業務用を上回る 過去最高の売上152億円見込む
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